自転車用CO2ボンベは、主に出先でのパンク時に瞬時に空気が入れられる応急処置アイテムです。
普段は馴染みのないアイテムなので「使い方が難しそう」とイメージする方もいると思いますが、少なくとも私が使用した商品は初めてでも2~3分程度で空気入れが完了するくらい簡単でした。
今回は実際に外出先で自転車用CO2ボンベを使う機会があったので、体験談と共に自転車用CO2ボンベの使い方や注意点などについてまとめておきます。
出先で気がついたボヨンボヨンのタイヤ
今回は愛機をチューブレス化してから初めてのサイクリングだったのですが、うっかり出発前に空気圧をチェックするのを忘れてしまったんですよね。
乗りながら「ボヨンボヨンだな~」と思ってはいたんですが、一緒に走っている人と道中で自転車を交換してみて、後ろから愛機のタイヤを見た時にやっと気がつきました。空気が抜けているなと。(笑)
私はいつもサイクリングの時にパンク修理キットと自転車用CO2ボンベを携行していて、その日も持ち歩いていたので練習がてらCO2ボンベで空気を入れてみることにしました。
今回使ったのはLEZYNE トリガースピードドライブCO2
私がいつも持ち歩いているのはLEZYNE(レザイン)の「TRIGGER SPEED DRIVE CO2(トリガースピードドライブ」で約3,000円ほどの商品です。
購入時に16gのCO2ボンベが一本ついてきたので25gのCO2ボンベと一緒に携行していたのですが、今回は完全に空気が抜けてるわけではないため、16gのCO2ボンベを使うことにしました。
ちなみに私は650B×47Cのロードプラスタイヤを履かせているので、万が一パンクなどで完全に空気が抜けてしまった場合は25gの大きめサイズが適しているかと思います。
LEZYNE CO2ボンベ付属のインフレーターが使いやすい!
商品名 | ①LEZYNE TWIN SPEED DRIVE CO2 | ②LEZYNE CONTROL DRIVE CO2 | ③LEZYNE TRIGGER DRIVE CO2 | ④LEZYNE TRIGGER SPEED DRIVE CO2 ※今回使用したインフレーター | ⑤LEZYNE ALLOY DRIVE CO2 |
対応しているカートリッジ | 16g/20g/25g | 16g/20g/25g | 16g/20g/25g | 16g/20g/25g | 16g専用 |
対応しているバルブ | フレンチバルブ/アメリカンバルブ兼用 | フレンチバルブ/アメリカンバルブ兼用 | フレンチバルブ/アメリカンバルブ兼用 | フレンチバルブ専用 | フレンチバルブ/アメリカンバルブ兼用 |
凍結防止ジャケットの付属 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | – 凍結防止のアルミジャケット付属 |
ヘッドのタイプ | ねじ込み式 ボンベをひねることで充填できるタイプ | ダイヤル調整式 インフレーターのダイヤルを回して充填量を調整できる | プッシュ式 バルブへ固定しインフレーターを押し込むだけで充填できる(調整ダイヤル付き) | プッシュ式 バルブへ固定しインフレーターを押し込むだけでスピーディーに充填できる(調整ダイヤルなし) | プッシュ式 バルブへ固定しインフレーターを押し込むだけで充填できる(調整ダイヤル付き) |
上記の通り、LEZYNEのCO2ボンベにもいくつか種類があり、今回私が使用したのは「④TRIGGER SPEED DRIVE CO2」という商品です。
フレンチバルブ専用で調節ダイヤルもついていないシンプルなインフレーターですが、CO2ボンベ装着後はバルブにギュッと押し込むだけて空気が入っていくので、とても簡単で使いやすかったですよ。
自転車用CO2ボンベの超簡単な使い方
自転車用CO2ボンベの使い方は、使用するインフレーターのタイプによって若干異なります。
先ほどご紹介した表を見ていただくと分かる通り、インフレーターには押し込むだけで充填できる「プッシュ式」や、充填量を調節できる「調節ダイヤル付き」などがあるので、自分が使うインフレーターのタイプを確認しましょう。
CO2ボンベは使用時に本体が凍るので要注意
自転車用CO2ボンベは、空気を入れる時にCO2ボンベ本体やインフレーターが急激に凍ります。
・手袋をはく ・タオルなどで包んだ上から触る など |
絶対に直接素手で触ることはせずに、上記のように冷凍庫から出したての氷を触っても大丈夫なくらいの準備をしてから作業を進めてくださいね!
調節ダイヤルなしのCO2ボンベの場合
まずは今回私が使用したような調節ダイヤルなしの「プッシュ式」CO2ボンベの使い方です。
1.インフレーターにCO2ボンベをセットします。 ネジのようにクルクル回すことでインフレーターと接続され、CO2ボンベの口に空気穴が空きます。 2.タイヤのバルブを開けて、インフレーターをセットします。 ここまでではまだ空気は入りません。 3.インフレーターをバルブに強めに押し当てて(画像参照)、タイヤに空気を入れます。 4.空気が入っているか確認し、空気が十分に入ったらインフレーターを引き抜いてバルブを閉めましょう。 |
これで自転車用CO2ボンベを使った空気入れは完了です。
CO2ボンベに残っているガスを抜ききってから、空のボンベを持ち帰りましょう。
調節ダイヤルありのCO2ボンベの場合
1.インフレーターの調節ダイヤルが閉まっているか事前に確認します。 2.インフレーターにCO2ボンベをセットします。 ネジのようにクルクル回すことでインフレーターと接続され、CO2ボンベの口に空気穴が空きます。 2.タイヤのバルブを開けて、インフレーターをセットします。 ここまでではまだ空気は入りません。 3.インフレーターの調節ダイヤルを少しずつ開き、タイヤに空気を入れます。 4.空気が入っているか確認し、空気が十分に入ったらインフレーターの調節ダイヤルを閉めます。 5.インフレーターを引き抜いてバルブを閉めましょう。 |
調節ダイヤル付きの場合は上記の手順で進めましょう。
「2」について、空気漏れが心配な方は先にインフレーターとタイヤのバルブを接続してからCO2ボンベを取り付けても大丈夫です。
使用後はCO2ボンベに残っているガスを抜ききってから持ち帰ります。
自転車用CO2ボンベの捨て方は管轄地域による
自転車用CO2ボンベの捨て方は管轄地域にもよりますが、一般的にはカセットボンベなどの捨て方と同様です。ガスをしっかり抜ききってから指定の曜日に処分します。
1回使い切りのため、コンビニなどのごみ箱に捨てたくなる気持ちもわかりますが、コンビニのごみ箱にも何が捨てられているかわからないですし、CO2ボンベの空を安易に捨てるのは危険です。
必ず持ち帰って適切な処分方法で処分してくださいね。
CO2ボンベは応急処置アイテム!帰宅後は改めて空気を入れなおそう
自転車用CO2ボンベは瞬時に空気を入れられる大変便利なアイテムですが、比較的すぐに空気が抜けていきます。
私が自転車用CO2ボンベを使用した際にも、帰宅までは空気が入ったままで快適な走り心地でしたが、翌日に改めて空気圧を確認すると若干空気が抜けてることが確認できました。
なので、帰宅後は必ず空気圧をチェックして次回の乗車までに空気を再度入れなおしましょう。